Exhibition

こちらでは「Candle Light」の裏話や小ネタを載せております。
ドラマをまだ聞いていらっしゃらない方は
本編をお聞きになってからご覧下さい^^







キャラクターデザイン
名前の由来
カノの能力
「命の蝋燭」
父からの贈り物
マリアの魔術

















キャラクターデザイン



<マリア>
 彼女のデザインは見ての通りとても悩みました;
実は話の構想を考えていた時は、男にしようかとも考えたこともありました。
ぶっきらぼうな魔法使いの青年と少年のお話……の方が良いかな?と。
だけど、やはり作りたかったのは魔女と少年のお話でしたので、
結局は女性に。
そしてデザインを散々迷った挙句、今のマリアに落ち着きました。

<カノ>
 彼は、最初は素の性格からぼんやりした少年でした。
ずっとその路線で考えていたのですが、マリアがあの性格なので、
一時期は明るいけれど小悪魔で皮肉屋な少年にしようか…とも考えて
いました(笑)。
が、あれこれ考えるうちに結局はその2つをミックスしたような形で、
今のカノが生まれました。ちなみに、ぼんやり型カノの初期デザインは
髪の色が今と逆でした。

<ホセ>
 彼は、企画案を考えた時から作ろうと思っていたキャラクターでした。
何となく……鳥が良かったのですよ。しかも、梟とかではなく、鷲や鷹で。
でも、最初の予定では彼は生きている鳥ではなく、マールやパトリのように
動く剥製の予定でした(ぇ
でも、それは何か切ないかな?ということで、台本を書く直前に変更。
だけど、性格は最初からずっとあんな感じと決めていたので、その辺は
あまり変化はないです。
…ただ、絵を描くまで鷲にしようか鷹にしようか迷っていたり(笑)。
鳥なんて描いたことがなかったので、何も見ずに描いたラフ画は
酷いものでした。(下の図参照/怖いので心して下さい)



<アスール>
 彼は、一番最初には考えていた登場人物でしたが、
その直後「いらないかな…」ということで消去されていました(何)。
動物系は鳥(ホセ)だけで良いかな…とでも思ったのでしょうか;
もう結構経つので既に覚えていないのですが…。
でも、登場人物をきちんと決める時点では、やはり猫も入れよう!と
いうことで一番最初の時に考えていた彼を採用しました。
ホセとは良いコンビだったりとキャラクターの位置づけもばっちりで、
パトリと共に素敵なムードメーカーになったと思います。

<マール>
彼女も最初から考えていた登場人物の一人でした。
でも、最初にラフで描いていた彼女は小さい女の子系のお人形さんです。
今のマールになったのは、今までの企画で小さい女の子系がたくさん
いたからという何とも言えない理由ではありますが…(笑)。
それと同時に、おしとやか系のふんわり可愛いお姉さん的な人形も
良いのでは!と思いましたので、そうして今のマールになりました。
でも、一つ変わっていないところは…髪の毛がふわふわなところです(笑)。
これだけはどうしても譲れなかった……!!

<パトリ>
彼もまた、最初から考えていた登場人物でした。
……って、ここまでの全キャラクター最初から考えていたことになりますが、
実は消されたキャラクターもいるのですよ!クマさんとかティーカップとか。
最初はマリアの屋敷の色々な物が喋る(「美○と○獣」の如く)予定
でしたので、それらの案を出していっていたのですが…
ごちゃごちゃしそうだということと、そこまでする必要はないだろうということで
却下。その中でメインで考えていて生き残ったのが彼らです(笑)。
パトリは「木馬」を考えた時からそのままやんちゃ系で決定していました。
木馬が思い浮かんだのは、きっと最近相方がプレイしていたゲームに
そんな感じの敵が出ていたせいです。(ダー○クロニクル)
ぽくぽく歩いてきて可愛いのが印象的で、パトリのデザインも何気に少し
その敵を意識して描きました(改めて見ると全然違いましたが…/笑)
でも、木馬の参考写真を見るまでの何も見ずに描いたパトリは……
はっきり言って耳と尻尾がブタっぽい!!!見返して大爆笑でした。








名前の由来

設定よりも何よりも、名前が一番悩んだキャラクター達。
そんな必死の考案の末の、名前の由来をご紹介。


<マリア>
 彼女はあんまり可愛らしすぎず、さりげなく女性らしい名前を、と
考えていました。(サラとかミラとかブリジットとか…)
が、色々悩んでいた癖に相方に仮名で「マリア」として話を説明した後、
何故かもうその名前にしてしまえ…ということになっていました。
もちろん、聖母マリアからつけた名前です。
あの性格で、さりげなく可愛らしい名前なので妙に満足しています(笑)。

<カノ>
 キャラクターの名前を考えていた時に、ルーン文字から何か取りたいな、と
いうことに何故かなりまして…。文字の意味を調べつつ考えていました。
と、下のような意味や象徴が込められているこの文字に気が付きまして…。
 象徴:火、たいまつ
 意味:火、開放、船、希望、新しい取り決めと古い状況、制御されし力、
    変換、創造性、光と温かさ、愛、性交、燃え輝くもの全て
「これだ!!」と思い、そして響きも素敵だったのでこの名前を付けました。
すごくカノやこの作品のイメージにぴったりで、とても気に入っています。

<ホセ>
 彼の名前は、最初はアスール達と同じように、他国の言葉で良さそうな
ものを探していました。(アーラやリスト、シエロ、セウなどが候補でした)
が、どれもぴんとこなく…。色々考えているうちに、ふと「ホセ」という名前が
なかったか、と思いつきまして。ネットで検索した結果、普通にその名前が
ありましたので、かっこよくイメージに合っていたので即座に決めました。
なので彼は由来は何もないのですが、後で調べてみると「カルメン」にも
同名の登場人物がいるようですね。
他にもスペイン関連でよく名前を見るので、多分スペイン関係なのでしょう。

<アスール>
 彼は上のホセのところでも書いたように、他国の言葉から選びました。
"アスール"はスペイン語で"青"。だから、彼の瞳は青色なのです(笑)。
少しは悩みもしましたが、彼は結構すんなり決まった方です。
何となく澄んで綺麗なイメージがするので、とても気に入っています。

<マール>
 彼女も上のアスールと同様、他国の言葉から選びました。
"マール"はスペイン語で"海"。
何となく広い心を持ったイメージで、この名前をつけました。
彼女も、この名前を候補に挙げた時点で大体決まっていました。
可愛らしく、人形らしい名前になったのではないかと思います。

<パトリ>
 彼の名前は難産でした…。最後まで散々悩みまくりまして;
他国の言葉でなかなかイメージにぴんと合うものがなく、
その後「パ行」が何となく良いな…と思いまして、パクスとかポプルとか…
考えていたような気がします;でも、その考えていた名前は
調べた結果の言葉の意味が少し合わないかな、ということで…。
散々悩んだ挙句、多分ふと「パトリ」という名前が浮かんだのだったと
思います。後で調べた意味では、「パトリ」は「故郷」という意味だそうで。
何となく良いな〜、ということでこの名前に決めました。 でも、実は上で書いた某ゲームにも同名の登場人物がいたりします(笑)。
あまり関係はないのですが…。

<フィオ>
彼の名前は実は、カノの最初の名前候補から譲られてきました。
なので、もちろんルーン文字からです。
本当は「フェオ」なのですが、少しもじりました。
この文字の神話が「火と氷からの原初の創造」で、髪の色のイメージから
カノの名前候補に挙げていたのですが、上でも書いた通りカノに運命的な
名前を見つけてしまいましたので(笑)。
去年のクリスマス企画の「フィア」とちょっと似てるかな…?とは
思ったのですが、まぁそんなのも良いだろう!と決めた結果です。
暖かくて優しい響きがとても気に入っている名前です。








カノの能力



 カノの能力については、企画当初から今でも結構曖昧です(笑)。
ただ、心の状態によって発揮される力が違う、というのは最初から
決まっていました。
彼の心の状態により、周りの状態もが変化するのです。
例えば本編での顕著な表現では、泣き叫んだ時の吹雪、マリア達の
怪我の治癒がありましたが、実は冒頭でいきなりすごーーく寒い気象
だったのも近くに心が凍りついたカノがいたからなのです。
同じように、後日アスールがるんるん散歩に行くくらい暖かくなったのも
心が温まったカノがいたからなのです。
そのように周りに少しずつ影響を与える…それがカノの能力です。

多分そんな彼は親類に疎まれて、研究所に売られたのでしょう。
そして研究所内では、研究のためにわざと冷たさを与えられてきた…
というところまでが私の中の設定です。
…と、そんなところで余談ですが、まだ具体的な本筋が決まっていない
状態では、研究所内にはカノと同じような能力者、あるいは実験体の
少年少女達がいる設定も考えていました。
その場合、カノの友人が裏切って逃げ出したカノを殺しに来るだの、
研究員から守ってくれたマリアに仲間も助けてくれるように頼むだの、
そんな設定も考えていましたが…結局はこんな感じに。
でも、カノの友人は捨てがたかったな…(笑)。友情万歳!
いつかカノの友人を出せないかちょっとだけ目論んでいます。








命の蝋燭

作品中で出てきた「命の蝋燭」…。
この魔法について少しまとめてみると、
まず大昔に失われた魔法で、そして命を取り扱う
秘術となっています。
マリアは「大切なものに命を分け与える魔法」と
言っていましたが、実はそれだけではなく、
この術で他人から命を貰うこともできます。
つまりが、蝋燭と炎に見立てた命を自在に扱うことが
出来るのです。
また、特定の者と…例えば長年の連れ合いである夫婦の
命を平均化することも可能です。
しかし、この魔法が氾濫すると命の意味というものが
なくなってしまうので、大昔に封印されてしまいました。

……というのが、「命の蝋燭」の設定ですが、
実はこの設定は企画案を考えた時にはありませんでした。
マリアさんは普通のおばさんくさいだけの魔女です。(笑)
でもなかなか設定付けが上手くいかず悩んでいたのですが、
この設定を思いついた時には天の啓示を受けた気分でした。
その後はすーっと物語が決まって今の話ができました。
この設定がなければこの物語は生まれなかったことでしょう。
……しかし、この設定を考え付く前からタイトルが
「Candle Light」だったのですが……(笑)
暖かいイメージだけだったのが、いつの間にかこんなに
成長した、という気分です。








父からの贈り物



マールとパトリは小さい頃に父親から貰った、と作中に出てきましたが、
実はちょうどそれもクリスマスのことでした。
姉のマリアは人形のマールを、弟のフィオは木馬のパトリをそれぞれ貰い、
大切に大切にしていました。
ただそれだけですが……彼女達にとっては強い繋がりなのです。







マリアの魔術

マリアは小さい頃から
アカデミーに行って
勉強をしていました。

13歳の時、両親が事故で
亡くなってからは、
弟の看病をしつつ
家で熱心に研究を
していました。

先祖が魔女の家系なので、
命の蝋燭についての文献を
見つけたのです。

しかし17歳の時。
弟が亡くなりました。
研究の完成まで
後一歩でした。

しかしこの研究のおかげで、
その10年後―――
彼女は1人の少年を
救うことが出来たのです。